江別出張の翌日、夕方のフライトまで時間に余裕があったので、宿泊先の札幌から列車に乗って余市へプチ観光に出かけた。 お目当ては、もちろんニッカの余市蒸留所である。

余市で雪見のウイスキーを味わう

 まだ11月半ばだったが、北海道はすっかり冬の気配。蒸留所に着いた頃には小雪が舞っていて、これがまた雰囲気を盛り上げてくれる。

ニッカの余市蒸留所の入口

 中に入ると、まずはニッカミュージアムへ。そこでウイスキーづくりの工程や、創業者・竹鶴政孝氏の生涯について学んだあと、外に出て蒸留所を見学。ウイスキーの熟成には最低でも3年、一般的には10年以上もかけるそうだから、昨今のハイボールブームであんなにガバガバ飲まれてしまって、生産は追いつくのか?と、つい余計な心配をしてしまう。

ニッカミュージアムの入口にはお馴染みの顔が
昭和15年(1940)に発売された、ニッカの第1号ウイスキー
場内には石造りの発酵棟や蒸溜棟などが並ぶ
蒸溜棟のポットスチル。余市蒸溜所では伝統的な「石炭直火蒸溜」を行っているそう
貯蔵庫に並ぶ樽。樽から直接汲み出したウイスキーを飲んでみたい

 見学を終えたら、いよいよメインイベントのテイスティング。これを楽しみに来たようなものである。最近はロックで飲むことなどめったにないが、暖房が効いた室内で外の雪を眺めながら飲む一杯は、また格別だった。

 とはいえ、たった一杯──しかもグラスにほんのわずかしか入っていない──では、どうも物足りない。というわけで、併設するレストランに入り、試飲セットをオーダーした。

 味の違いが分かるほどの舌は持ち合わせていないが、2つのグラスの風味が違うことはなんとなく分かる。ただ、香りがどうだ、余韻がどうだと語れないのが残念である。

昭和30年代から続く小樽のB級グルメ

 見学を終えると再び列車に乗り、小樽で途中下車してランチへGo。午前中に舞っていた雪も、お昼ごろには勢いを増し、本格的な雪となっていた。とはいえ、北海道ではこの時期のこの程度の雪など、軽い肩慣らしといったところだろう。

雪の小樽駅前。降り始めでまだ雪は積もっていない

 さて、ランチをどうするか。小樽といえば、やっぱり寿司。前回の小樽出張で食べたウニの味が忘れられず(吃貨美味探訪記 No.231(出張地元メシ編その25)「ドイツソーセージとウニを堪能した夜──北海道小樽市・ビアホール&屋台村」)、ランチであればお値段も手頃だろうし、またあの店に行こうかと思ったのだが──。

 小樽のウニの旬は5月〜8月で(おたるぽーたる「月刊小樽自身」2022年6月号)、冬の今は残念ながら漁期ではない。というわけで次善の策として、小樽のご当地B級グルメ「小樽あんかけ焼そば」を試してみることにした。それがこれである。

 この料理が小樽市民の間に広まったのは昭和30年代のこと。市内の中華料理店が五目あんかけ焼そばを出したところ、それが人気を呼んだのが始まりだという(「小樽あんかけ焼そば親衛隊」HPより)。

 その特徴は、しっかりと焼いた麺にボリュームたっぷりのあん。実際、入った店で出てきた焼そばは、あんで麺が見えないほど。店ごとに味に特徴を出しているようだが、この店の味はいたってオーソドックス。特筆すべき点はないものの、旅の昼食としては十分に満足できた。野菜もたっぷりとれた。

麺に少し焼き目がつくほどに炒めてある

 小樽はほかにも美味しいものがまだまだたくさんある。次に出張で訪れるのはいつの日か?

おまけカット:帰りの新千歳空港で見かけた優先席の表示。ロシア語だけやけに長い。ChatGPTによると、意味は「子連れの乗客および障がい者のための座席」。ロシアには優先席という言葉(=概念)がないのだろうか?

関連リンク

余市蒸留所(ニッカ公式ホームページ)

吃貨美味探訪記 No.231(出張地元メシ編その25)「ドイツソーセージとウニを堪能した夜──北海道小樽市・ビアホール&屋台村」

おたるぽーたる「月刊小樽自身」2022年6月号「ついに解禁!小樽のウニ なぜ「美味い」?その理由は…」

小樽あんかけ焼そば親衛隊「“小樽あんかけ焼そば”とは」

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吃貨美味探訪記一覧(No.1〜200)

佐久間賢三

今年も旧正月をマレーシアのイポーで過ごす。来年も行くつもりでいたが、調べたら来年の旧正月は2月17日。月の半ばは出張が入ることが多く、無理やりにでも行こうかどうか、今から悩んでいるところ。