チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは5月28日、2026年版のクラウドセキュリティレポートを発表した。その概要は以下のとおり。

2025年にクラウド分野で問題となっていた「セキュリティの死角」が、2026年にはより深刻な課題へと変化していることが明らかになった。組織は、もはや可視性の問題だけでなく、ガバナンス、制御、そしてリアルタイムのポリシー適用にも苦慮している。

AIは、ユーザーの行動様式、アプリケーション間の通信方法、さらには脅威が環境に侵入する経路そのものを変えつつある。2026年に入り、77%の組織がAIへの対応策としてクラウドセキュリティ戦略を更新している一方で、その戦略を実効的に適用するためのアーキテクチャを整備していると回答した組織は、わずか26%にとどまっている。戦略的意図と実行能力との間には51ポイントもの隔たりがある。

一方、攻撃者はAIツールを悪用して、フィッシング攻撃の高度化やマルウェア生成、従来のセキュリティモデルでは対応しきれないスピードの攻撃を実行している。その影響はすでに数値にも表れており、過去1年の間に78%の組織がAI関連のセキュリティインシデントを確認した、あるいはその疑いがあったと報告している。

クラウドネイティブ環境に関する主な調査結果は次のとおり。

◎インフラストラクチャの不整合:AIワークロードの52%がハイブリッド環境にまたがる一方で、64%の組織が、自社のアーキテクチャの再設計が必要であると回答しています。

◎データセンターセキュリティのギャップ:76%の組織が、データセンターセキュリティはAIにとって極めて重要であると評価しているが、現在のニーズに対応できていると回答したのはわずか35%に止まっている。

◎パフォーマンス上の課題:パフォーマンスに影響を与えることなくAIトラフィックを完全に検査できると回答した組織はわずか24%で、71%がWAFの誤検知増加を報告している。

◎運用の複雑化:88%がAIによってセキュリティ運用の複雑性が増したと回答しており、67%はポリシーの分断を報告している。

◎可視性の欠如:54%の組織がAI関連のセキュリティインシデントを経験しており、さらに24%は可視性の欠如によってその確認ができていない。これは、4分の3以上の組織がインシデントを経験した、あるいは発生の有無すら判断できていないことを意味している。

◎アイデンティティリスク:48%が、非人間ID(AIエージェント、APIなど)を最大の懸念事項として挙げている。

◎一貫性のないアクセスモデル:組織全体でのアクセスモデルの統一が進んでおらず、24%がAIに特化したアクセス制御を実施していないと回答している。また、環境全体で一貫した制御を適用している組織はわずか16%にとどまっている。

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