チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは1月28日、ランサムウェアの動向に関する最新調査を発表した。その概要は以下のとおり。
2024年のランサムウェア被害の実態を見ると、世界中の組織に対して5414件の攻撃が報告され、2023年と比較して11%増加した。第1四半期はランサムウェアの活動が減少傾向にあったものの、第2四半期から攻撃頻度が急上昇し、年末まで増加し続けた。特に第4四半期は、年間の攻撃総数の33%を占める1827件の攻撃が発生し、四半期別で見ると最も多い攻撃件数を記録した。
経験豊富な一部のグループが解散したことより、多くの新しいランサムウェアグループが形成されたことが主な要因と考えられる。その結果、経験を積んだメンバーたちが次々と新たな組織を立ち上げ、攻撃件数の急増につながった。
主要なランサムウェアグループの取り締まりにより、これらの組織は細分化された。その結果、小規模なランサムウェアグループ間で競争が激化し、新たな攻撃者たちが台頭することになった。この傾向は、アクティブなランサムウェアグループの数に表れており、2023年の68グループから40%増加し、2024年には95グループまで達している。
新たに出現した46グループの中で、RansomHubは特に目立つ存在となり、これまで主力だったLockBitの活動をも上回る勢力に。FOG、Lynx、APT73、Eldoradoなどの新規参入グループは、脅威ランドスケープを一変させ、ランサムウェアインシデントの発生件数も増加の一途をたどっている。注目すべきは、上位10グループが全体の攻撃の52.8%を占めている点で、新規参入者の影響力と、従来の主要グループの支配力低下を如実に示している。
アメリカは依然として最も多く攻撃を受けており、国内で936件のランサムウェア攻撃が発生した。また第4四半期には、インドで44件のランサムウェア攻撃が記録され、同国のサイバー攻撃に対する脆弱性の高まりを反映している。
業種別で見ると、最もランサムウェア攻撃を多く受けたのはビジネスサービス業で、第4四半期に451件の攻撃を記録した。この傾向は2023年から変わっていない。次いで小売業、製造業と続き、特に製造業では、第4四半期の3カ月間で201件の攻撃が発生し、ランサムウェアグループによる攻撃が急増した。また建設業界でも、2023年と比較してランサムウェア被害が50%増加。この急増により、建設業は2023年に上位にランクインした金融、教育、医療機関を抜いて、4位に浮上した。
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