セキュアワークスは1月17日、「2024年版サイバー脅威の実態」レポートを公開した。その概要は以下のとおり。
・GOLD MYSTIC(LockBit)およびGOLD BLAZER(BlackCat/ALPV)を対象とした法執行機関の取り締まりは、ランサムウェア運営の状況に大きな混乱をもたらした。
・暴露サイトを用いる活動中のランサムウェアグループの数は、前年比で30%増加した。
・ランサムウェアグループが増加している一方で、被害組織数は同じペースでは増えておらず、状況の細分化が進んでいることが示されており、新たなグループがどれほど成功するのかが問われる状況となっている。
・当社の調査によると、「脆弱性のスキャン・悪用」と「窃取済みの認証情報」の2つは、ランサムウェア攻撃における主要な侵入手法(IAV)となっている。
・中間者(AiTM:Adversary-in-The-Middle)攻撃の増加が確認されており、防御側にとって顕著で懸念すべき傾向となっている。
・サイバー犯罪者によるAIの利用が拡大し、多様化する中、CEO詐欺や「訃報記事の海賊版(Obituary pirates)」などのこれまでもあった詐欺が大規模化および巧妙化している。
●増大する脅威としてのAiTMとAI
過去1年間で、攻撃グループがアクセスを取得するためにAiTM攻撃を使用して、認証情報やセッションCookieを窃取するケースが増えている。これは一部のMFAの効果を低下させる可能性があり、セキュリティ担当者にとって懸念すべき傾向である。これらの攻撃は、アンダーグラウンドマーケットやTelegramで貸し出されているフィッシングキットによって促進・自動化されている。よく使用されるキットには、Evilginx2、EvilProxy、Tycoon2FAなどがある。
AIツールが広く普及し容易に利用できるようになったことで、サイバー犯罪者がそれに目をつけ、規模拡大を図るのは必然だった。2023年2月中旬以降、Secureworks CTUリサーチャーは、OpenAIのChatGPTとその悪用方法に関して、アンダーグラウンドフォーラムへの投稿が増加していることを観測している。これらの投稿の多くは、フィッシング攻撃や基本的なスクリプト作成など、比較的低レベルな活動に関するものとなっている。
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