今回で「マレーシア食い倒れ旅」編は最終回。シンガポールで観光案内をしてくれたイポーの親戚の女の子が、ご飯を食べた店でお土産に買ってくれたインスタント麺についてご紹介する。

「麺を茹でてお湯から出したら、●●を混ぜたほうがいいよ」

 イポーの親戚の女の子がシンガポールで観光案内をしてくれた話については、2か月前のこのコラム『吃貨美味探訪記 No.210(マレーシア編その41)「マレーシア食い倒れ旅14:シンガポール中心部で食べた、食感が“Q”の麺──サラワクの汁なし麺」』で書いているので、もしまだご覧になっていないようだったら、ぜひご覧になっていただきたい。

この時に入ったのはこの店。231 Victoria St., Bugis Villageにある

 さて、ご飯を食べ終えて彼女がお会計をする際、レジの脇に置いてあったこの店のインスタント麺も一緒に買って渡してくれた。その時、「麺を茹でてお湯から出したら、●●を混ぜたほうがいいよ。◎◎しちゃうから」と言ってくれて、その時は「OK、分かった」と答えたのだが、日本に帰った時には、●●と◎◎が何だったかすっかり忘れてしまっていた。

袋の中は4袋入り。表に「干盘麵」と書かれているが、簡体字と繁体字が混ぜこぜになっている。簡体字なら「干盘面」で、繁体字なら「幹盤麵」だと思うのだが

 帰国してからしばらくして、このインスタント麺を作って食べてみることにした。中に入っているのはストレート麺の乾麺と、ラード系の調味料と醤油系のタレ。これをあらかじめ皿の上に出しておいて、麺が茹で上がったら、皿に入れて混ぜていく。

 具として用意したのは、スーパーで買った日本風のチャーシューと缶詰の香港式叉焼、それに茹でたチンゲンサイ。麺が茹で上がり、ザルに入れてしっかり湯切りしてから、タレを入れた皿に入れようとしたところ、3人分作った麺がくっついて皿にうまく分けられない。

 この時になって初めて、●●と◎◎がなんだったか思い出した、というか理解した。「麺を茹でてお湯から出したら、“ちょっと油”を混ぜたほうがいいよ。“麺がくっつい”ちゃうから」だったのだ。

 まだ熱い麺を両手でつかんでなんとか3人分に分け、それぞれの皿に盛ってタレと混ぜて具を乗せた。それがこれである。その下の写真が、シンガポールの店で食べたものである。

 具の種類が少ないということもあって、店で食べたものよりは見た目がちょっと寂しいが、それでもなかなかの出来。タレの味が麺にしっかりついていて美味い。難点は、スーパーで買ったチャーシューはちょっと味が薄かったのと、香港式叉焼がちょっと甘すぎたこと(香港の本場の叉焼はここまで甘くない)。とはいえ、全体的には非常に満足できる味だった。これを日本で販売したら、普通に売れる味だと思う。

「マレーシア食い倒れ旅」編はこれでおしまい。8泊9日(機中泊2回)で現地丸々7日間の旅で、16回分の原稿になったので、コストパフォーマンスならぬ“ネタ”パフォーマンスはなかなかよかったと思う。

 次回のマレーシア編は、東京で食べたマレーシア料理(またはシンガポール料理)のネタを1回だけやって、それ以降はまたイポー編に戻って、今度は「旧正月」編に進んでいきたいと思っている。

佐久間賢三

仕事が忙しいわけでもないのに、出張以外にどこにも旅行に行かない日々。マレーシアのイポーで過ごした今年の旧正月が楽しすぎて、すでに来年も行くつもり満々でいる。