KnowBe4は7月1日、医療機関におけるサイバーセキュリティの現状を浮き彫りにする「International Healthcare Report」(英文)を公開したことを発表した。レポートでは、世界中の医療セクター、特に大規模な医療機関や病院グループ組織が現在経験しているサイバーセキュリティ危機について詳しく考察している。その概要は以下のとおり。

アジア太平洋地域では、医療機関に対するランサムウェア攻撃が急増しており、シンガポールのサイバーセキュリティ庁によると、2020年から2021年にかけてこのようなインシデントが54%増加したと報じている。また、某地域医療ITプロバイダーは、毎日3000通の悪意のある電子メールを傍受してブロックし、インターネットファイアウォールを突破しようとする試みを毎月170万件経験していることを明らかにしている。

レポートでは他に、注目すべきいくつかの衝撃的な事実が報告されている。

●2023年第1四半期から第3四半期にかけて、世界の医療機関は1週間あたり1613件という驚異的なサイバー攻撃を受けた。これは世界全体の平均の約4倍に相当し、前年同期から大幅に増加した。

●医療機関では、過去3年間にサイバー攻撃の被害額が劇的に急増し、情報漏えいの平均被害額は世界平均の3倍以上となる1100万ドル近くに達している。その結果、医療セクターはサイバー攻撃で最も被害が大きい業種セクターとなっている。

●ランサムウェア攻撃が医療機関に対するサイバー攻撃の中で最も多く、過去2年間に成功した攻撃の70%以上を占めている。

●サイバー攻撃の大部分(79%から91%)は、業種や分野を問わず、フィッシングやソーシャルエンジニアリングの手口から始まり、サイバー犯罪者にアカウントやサーバーへのアクセスを許してしまっている。

●KnowBe4が発表した「2024年フィッシング業界別ベンチマークレポート」によると、フィッシング攻撃に対して最も脆弱なのは医療・介護/製薬業界で、医療・介護/製薬業界の大規模組織の従業員がフィッシングメールの被害に遭う可能性は51.4%に上る。これは、サイバー犯罪者がこのセクターの従業員を2人に1人の確率でフィッシングできることを意味する。

関連リンク

プレスリリース