アバストは10月16日、一般消費者の家庭用インターネット回線が本人の気づかないうちにサイバー犯罪者の通信に悪用されている実態に関する調査結果を発表した。その概要は以下のとおり。

2026年1月から9月中旬にかけて、同社製品がWindows上でレジデンシャルプロキシ(住宅用プロキシ)のトラフィックに関連する2080万件ものサイバー攻撃を確認し、ブロックした。

レジデンシャルプロキシとは、一般家庭向けのインターネット回線に接続されたパソコンやスマートフォン、IoT機器が、第三者の通信を中継する仕組みのこと。サイバー犯罪者は、そこに接続されたパソコンやスマートフォン、IoT機器を「踏み台」にして攻撃を行う。

現在、ユーザーが使用していないインターネットの帯域幅を共有することで、現金や特典、プレミアム機能などを提供すると謳うアプリが存在する。また、無料のVPNや海賊版ソフトウェアの裏で密かにインストールされるケースもある。

これらのアプリを介してユーザーのホームネットワークから出ていくトラフィックが、ユーザーの意図しないところで悪意のある攻撃や不正行為に利用される危険性が高まっている。さらに、AIツールによる大規模なWebの解析も、このレジデンシャルプロキシの需要を押し上げる大きな要因となっている。

 これらのソフトウェアはバックグラウンドで静かに動作するため、多くの人は自分の回線が利用されていることに気づかない。以下の兆候がある場合、注意が必要となる。

●説明のつかないCAPTCHA(画像認証)が頻繁に表示される。

●WEBサイトからVPNを使用していないのに「VPNを使用しています」という警告プロンプトが出る。

●明確な理由がないのに、ログインやセキュリティ確認でエラーになる。

●インターネットサービスプロバイダーから不正利用に関する通知が届く。

●通信速度が低下する。

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