チェック・ポイント・リサーチ(CPR)は、米国時間6月9日、2026年FIFAワールドカップに関連するサイバー脅威について、5月と6月の最新情報を公開した。その概要は以下のとおり。
大会開幕に伴い関連ドメインの登録数が急増するとともに、悪意あるドメインや不審なドメインの割合も上昇している。CPRは、公式のグッズ販売やチケット販売を装うフィッシング詐欺サイト、違法ベッティング(賭博)サイトなどを確認しており、大会に関連したサイバー脅威への警戒を呼びかけている。
2026年5月、カナダおよび米国において「メディア・エンタメ」「ホスピタリティ・旅行・娯楽」「運輸・物流」の各業界を標的としたサイバー攻撃の増加傾向が続いた。1組織当たりの週平均攻撃数は米国で1547件(前月比6%増)、カナダでは1055件(前月比18%増)となった。
5月、「FIFA」および「World Cup 2026」に関連するドメインの新規登録数は1万4545件に達し、4月と比較して49%増加した。さらに、6月第1週だけで7000件を超えるドメインが新たに登録された。
登録数の増加に並行して、悪意あるドメインや不審なドメインの割合も増加しており、大会開幕に向けた攻撃者の準備活動の加速している。大会開幕に伴い、脅威環境があらゆる面で深刻化している。
FIFA公式グッズの販売サイトを装う偽サイトと確認された6件は、今年3月に確認された「fifafanjerseys[.]shop」と「onlinefifavip-eu[.]shop」、5月に確認された「fifastore[.]us[.]com」「fifa2026worldcup-us[.]com」「fifagroup[.]shop」「fifa2026fworldcup[.]com」で、FIFA公式ストア、WorldSoccerShop、Fanaticsなどの正規販売業者になりすましている。
いずれも、開催国をテーマにしたブランディング、AI生成された選手画像、2026年ワールドカップのユニフォームの割引販売情報などを掲載しており、本物のストアに見えるよう巧妙に作られている。しかし、これらのサイトでは被害者の決済カード情報が窃取され、購入した商品が届くことはない。
FIFAの公式チケット販売サイトやホスピタリティプラットフォームを装う偽のサイトは、試合のチケットやプレミアム観戦パッケージを購入しようとするファンを標的にしている。
具体的には、2月に「fifaworldcup26[.]sale」、3月に「fifa-2026[.]xyz」、4月に「fifa-ticket[.]live」の3件のサイトが確認された。これらのサイトは公式サイトであるFIFA.comを模倣し、偽の「Official Hospitality」購入ポップアップや、WhatsAppへの誘導を含む不正なチケット問い合わせフォーム、「残席わずか」などの緊急性を煽るメッセージを添えたVIPラウンジパッケージの案内などを表示。ユーザーは最終的に、不正な決済ページへと誘導される。
ワールドカップの賭け情報集約サービスである「fifaworldcup2026[.]top」および「wap.fifa2026shijiebei[.]top」は、いずれも今年1月に登録された。これらは共通のインフラ上で運営されるデスクトップ版とモバイル版で、中国語で運営されている。
いずれのサイトも、試合のライブスコアや、bet365、BetVictor、William Hill、M88、E8 Sportといったブックメーカーのバナー広告、さらにワールドカップでの賭け方を解説するガイド記事などを掲載している。登録したユーザーは、海外の違法ブックメーカーのアカウントへと誘導される。
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