情報処理推進機構(IPA)は4月23日、2026年第1四半期(1月~3月)の「サイバーセキュリティ相談窓口の相談状況」および「情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況」を公開した。その概要は以下のとおり。
■「サイバーセキュリティ相談窓口の相談状況」
相談対応件数は283件で、前四半期から約26.3%増。インシデント対応相談34件の被害種別は、不正アクセス7件、ランサムウェア感染6件、マルウェア感染5件、なりすましメール送信2件、BEC1件、その他13件だった。
■「情報セキュリティ安心相談窓口の相談状況」
相談対応件数は3533件、前四半期から約18.7%増で、前年同四半期比では約9.9%増。
主な手口別相談件数は、相談件数の多い手口の順に「ウイルス検出の偽警告」1154件(構成比32.7%)が最も多く、続いて「不正ログイン」408件(同11.5%)、「フィッシング」139件(同3.9%)、「暗号資産(仮想通貨)で金銭を要求する迷惑メール」21件(同0.6%)、「ワンクリック請求」14件(同0.4%)、だった。
◎「ウイルス検出の偽警告」に関する相談
ウイルスを検出したという偽警告で不安を煽り、電話をかけさせてサポート契約に誘導する「ウイルス検出の偽警告」に関する相談は前四半期から約46.3%増の1154件が寄せられた。
2025年5月30日に警察庁より「日本人被害者にかかるサポート詐欺に関係する被疑者6人を検挙した。」との発表があり、一時的に相談件数が減少したが、その後また増加している。
◎「不正ログイン」に関する相談
前四半期から約17.9%増の408件で、前四半期に引き続き、Facebook、Instagramなどに不正ログインされて、自分ではログインできなくなったという相談が多く寄せられており、増加傾向にある。
◎「フィッシング」に関する相談
前四半期から約34.4%増の139件。各種サービスや企業を騙ったメールから偽サイトにアクセスして、個人情報やクレジットカード情報などを入力したという相談が寄せられている。国税庁を騙ったフィッシングなど、さまざまなサービスを騙った手口が確認されている。
◎「暗号資産(仮想通貨)で金銭を要求する迷惑メール」に関する相談
前四半期から約62.5%減の21件で、メールに書かれている嘘の恐喝内容に驚いて、その真偽についての相談が引き続き寄せられている。しかし、暗号資産で金銭を支払ってしまったという相談は確認していない。
◎「ワンクリック請求」に関する相談
前四半期から7.7%増の14件で、ワンクリック詐欺の手口内容に変化はみらない。アダルトサイトを観ていたところ、突然会員登録が完了し、金銭を支払うように指示する画面がでてきたことに関して、支払の必要性についての相談が寄せられている。
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