は〜るばるやって来ました北海道函館市。北海道自体にはこれまで何度か来ているが、函館は今回が初めて。初めての街はまず歩いてみるに限るという信条に従い、函館駅からテクテクと向かったのは、函館を代表する観光地の一つ、赤レンガ倉庫街である。


頼んで二度後悔
倉庫街のレトロな建物をひと通り見て回り、気づくとランチのお時間。午後から用事があり、その前に腹ごしらえすることにした。函館でランチといえば……、そう、ご当地ハンバーガーチェーンの「ラッキーピエロ」だろう。倉庫街の一角にあった店のドアを開け(実際は自動ドアだったけど)、迷わず入っていった。

注文したのは、函館に来る少し前にたまたま雑誌の記事で目にして気になっていた、名物の「THEフトッチョバーガー」。名前からして、ただならぬ雰囲気を漂わせている。ハンバーガーが太っちょなのか、太っちょが好むハンバーガーなのか、はたまた食べた人を太っちょにするハイカロリーバーガーなのか……。
しばらくすると、奥のキッチンからカランカラン〜〜と甲高いハンドベルの音が。見ると、店員のおばちゃんが嬉しそうにベルを鳴らしながらこちらのテーブルに向かってくる。
どうやらこのフトッチョバーガーを頼むと、もれなくハンドベルの音とともに運ばれてくるらしい。これはなかなかの注目度。正直、気恥ずかしくて、この時点で頼んだことを少し後悔した。
そして、目の前に置かれた瞬間、後悔は確信に変わった。デカい……。それが、これである。

高さおよそ20cm。雑誌で見た写真より、実物は圧倒的に立体的だった。まさかここまで巨大だとは思ってもみなかった。これ、本当に食べきれるのか……。
あとから店のサイトを見てみると、中身は上からレタス、道南七飯産の目玉焼き、トマト、ミートパティ120g、Big北海道コロッケ、さらにミートパティ120gがもう一枚で、そのうえ溶けるチーズまでイン。どう考えても、手にとってかぶりつく設計ではない。
仕方がないので、まずはレタスだけ取り出した。邪道かもしれないが、これを載せたままでは自立すら危うい。高さを減らすには、背に腹は代えられない。
ちなみにこのハンバーガー、ナイフとフォークがちゃんとついている。つまり、手にとってかぶりつく設計では最初からなかったわけだ。そこで、迷うことなく上のバンスを外して、ナイフとフォークで上から少しずつ切り崩しながら、外したバンズとレタスを添えて食べていった。これならなんとかなりそうだと、ひと安心。
ドリンクは、店オリジナルの「ラッキーガラナ」。北海道ではおなじみの炭酸飲料で、コーラに似た味わいとのことだが、個人的にはドクターペッパー系の風味。めったに飲まないもののドクターペッパーはけっこう好きなので、好みの味だった。

フトッチョバーガーに話を戻すと、これだけ量が多いと「味をじっくり楽しむ」フェーズは早々に終了し、「なんとか完食する」というフェーズに移行する。そうなると、ナイフで切り崩し、フォークで口に入れ、咀嚼する。この三拍子をひたすら繰り返すことになる。
9割ほど食べ進めたところで、上下のバンズ半分ずつと一番下のパティ半分を残して、無念のギブアップ。無理すれば食べきれたと思うが、その後すぐに用事が入っており、満腹すぎる状態で仕事に臨むのは、さすがに避けたい。“腹九分目”で撤退するしかなかった。
食べ物を残してしまったのは心残り。次に挑戦するなら、予定をすべて終えてからにしよう。次回は、3種のハンバーガーを縦に重ねた「函館山バーガー」も気になるところだが、さすがに一人では食べきれそうにない。こちらは誰かと一緒に挑戦する機会があった時に。

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佐久間賢三
一昨年、昨年と旧正月をマレーシアのイポーで過ごす。今年も行きたかったが、今年の旧正月は2月17日。月の半ばは出張が入ることが多く、断念。それでも無理やりにでも行こうかなどと、未だに悩んでいるところ。
