今回は、今年2月の旧正月にイポーへ向かったときの話である。一昨年の旧正月編がそろそろ終わりに近づき、いわば“ネタ在庫総ざらい”の第2弾だ(前回の「吃貨美味探訪記 No.244 カヤトーストと温泉卵」が第1弾である)。

飛行機が遅れ、列車はアウト

 羽田空港を深夜0時5分に出発する便が遅れ、クアラルンプール国際空港には40分も遅れて到着した。多少の遅れは想定していたが、ここまでの遅延は予定外だった。というのも、クアラルンプールからイポーへ向かう列車を予約していたからだ。

 予約した列車は、クアラルンプールの中央駅であるKLセントラル駅を8時55分発。その前に、空港とKLセントラル駅を30分弱で結ぶ列車「KLIAエクスプレス」で移動する必要があり、飛行機が定刻到着なら7時40分空港発、多少遅れても次の8時発には乗れるので、余裕で間に合うはずだった。

 しかし飛行機の到着が遅れ、イミグレーションを抜けて荷物受取場に着いたのは7時45分。コンベヤーはまだ停止中。8時の5分前に荷物が出れば8時のエクスプレスにギリギリ間に合う計算だったが、そうすぐには自分の荷物は出てこない。7時55分を過ぎ、ついに間に合わないと判断した。

 飛行機が遅れてイポー行きの列車に乗れないのは予定外ではあったものの、想定外ではなかった。列車はあきらめ、日本出発前に調べていた空港バスの予約サイトで、イポー行き9時30分発の長距離バスを予約した。

 次の列車に乗ればいいと思うかもしれないが、イポー方面は1日5本のみで全席指定。旧正月時期で空席はまず取れない。一方で空港バスは空港到着後にチケットを買う人が多いからか、出発1時間半前のバスなら問題なく予約できた。

 荷物が出るまでどれほど待ったかも分からない。時間をチェックするのはもう意味がなかったので、時計すら見ていなかった。ようやくスーツケースを受け取り、税関を抜け、階下にあるバス乗り場へ向かった。

旅先では食える時に食っておけ

 国際線ターミナルの“国際感”はどこへやら、バス乗り場は一転して“ど・ローカル”。見たところ、外国人はほぼ皆無(単に見分けがつかなかっただけかもしれないが)。

空港バス乗り場にあった食堂。乗客の他に、空港の職員らしき人たちも食事をしていた

 イポーまでは高速道路で渋滞がなければ3時間50分ほどなので、現地に着くのは午後1時半過ぎになりそう。そこでバスに乗り込む前に、バス乗り場にあったインド系食堂で軽く腹ごしらえすることにした。見た目はクレープに似たロティ・チャナイ(roti canai)と、スープのようなカレー1種。これで2.5リンギット(100円弱)。

空港のカレー&ロティ・チャナイ。カレーは3種類のなかから選べた

 ロティ・チャナイはマレーシアによくある薄焼きパンの一種で、焼きたてをカレーと一緒に食べることが多いから、インド系の食べ物だろう。カレーはトマトが入っていて酸味のある辛さ。特別美味いというわけではなかったが、十分に満足することができた。

 ロティ・チャナイについては以前に「吃貨美味探訪記 No.158 ロティ・チャナイ」で取り上げているので、ぜひそちらもご覧いただきたい。

クアラルンプールで食べたカレー&ロティ・チャナイ。このロティ・チャナイは四角に畳んであるが、円形のほうが一般的とか
イポー行きの長距離バス。マレーシアではバス交通網が整備されている
長距離バスの座席は2列―1列と、ゆったりとしたスペースになっている。車内は冷房が効きすぎのことが多く、羽織るもの必須

 バスは途中、高速道路で渋滞があり、通常は3時間50分ほどのところ、4時間半もかかってイポー郊外にあるバスターミナルに到着した。時刻は14時10分。迎えに来てくれる現地の知り合いには、列車ではなくバスで行くことをメッセージで伝えてあり、バスが到着する前に「もうすぐ到着」のメッセージを送っておいた。

イポーのバスターミナル

 ただ、イポー中心部の旧市街にある鉄道駅とは違い、バスターミナルはイポーの外れにあり、彼らの家からも遠いため、それから小一時間待つ羽目になった。空港でバスに乗る前に腹ごしらえをしておいてよかった。旅先では食べられる時に食べておく──これが今回の教訓である。

イポーに到着すると、旧正月の飾り付けがお出迎え

関連リンク

吃貨美味探訪記 No.244(マレーシア編その57)「イポー旧正月編17:マレーシア歴30年弱にして初めて食べた朝食の定番──カヤトーストと温泉卵」

Wikipedia「KLセントラル駅」

KLIA Ekspres(KLエクスプレス公式サイト)

空港バスの予約サイト「Bus Online Ticket.com」

吃貨美味探訪記 No.158(大馬編その15)「カレーとの相性が抜群なインド由来の薄いパン──Roti canai(ロティ・チャナイ)」

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吃貨美味探訪記一覧(No.1〜200)

佐久間賢三

昨年に続き、今年の旧正月もマレーシアのイポーで過ごす。また来年も……と思ったら、2026年の旧正月は2月17日(火)から。月の半ばは出張が入る可能性が高く、来年の旧正月にイポーに行くのはほぼ無理。年末も近づきつつあるなか、それでも行こうか行くまいか、未だ決められずにいる。