Akamai Technologiesは11月6日、最新の「インターネットの現状(SOTI)」レポートを発表した。このレポートでは、ボットによるトラフィックが驚くべき勢いで増加しており、その大半をあらゆる業界のWebサイトを標的とするAIベースのボットが引き起こしていることを明らかにしている。その概要は以下のとおり。
「デジタルの詐欺および不正利用に関するレポート 2025」によると、こうしたトラフィックの急増はAIボットが引き起こしているものであり、過去1年間でそのアクティビティは300%も増加している。
これらのボットは数十億件のリクエストを生成し、デジタルの運用と分析に大きなゆがみをもたらしている。現在、Akamaiのプラットフォームにおけるボットトラフィック全体の1%近くが、こうしたボットとなっている。
今回のようなトラフィックの急増を引き起こしているのは、幅広くコンテンツを収集するスクレイピングボット。このことは、とりわけ従来型のWebベースのビジネスモデルにおいて、AIボットが主な阻害要因になっていることを表している。
ボットは価値を抜き取るばかりで利益をもたらさないため、ボットトラフィックの増加に伴い、出版社をはじめとするコンテンツ主導型ビジネスでは分析が破綻し、広告収益が減少している。
レポートに記載されている主な調査結果は以下のとおり。
◎出版業界はAIトリガーのボットアクセス数全体の63%を占め、幅広いデジタルメディア業界で最も大きな打撃を受けている。
◎オンラインビジネスは、有益なボットと有害なボットの両方に圧力を受けている。検索エンジンのインデックス化やアクセシビリティなどの機能をサポートするボットもあるが、FraudGPT、WormGPT、広告詐欺ボット、返品詐欺ボットなどの悪性ボットは、コストの増加、サイトのパフォーマンス低下、および主要な指標の歪曲を引き起こしている。
◎コマース業界はAIボットのアクティビティが最も活発であり、2か月間の観察期間で250億件以上のボットリクエストを記録している。
◎ヘルスケア業界ではAIボットトリガーの90%以上がスクレイピングから生じたものであり、その主な原因となっているのは検索ボットやトレーニングボット。
このレポートでは、こうした脅威の防御策として、Webアプリケーション、API、大規模言語モデル(LLM)向けの OWASP Top10の3つのフレームワークに沿った機能開発を組織に推奨している。
こうしたフレームワークは、セキュリティチームが既知の脆弱性(アクセス制御の不備、インジェクションの欠陥、データ漏えいなど)を組織の不正リスク許容度にマッピングするのに役立ち、防御に関する優先順位のよりスマートな決定を促すとしている。
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