今回の出張は、初めての山陰地方、鳥取県。それまで、東西に並ぶ鳥取県と島根県のどちらが右でどちらが左かが、何度地図を見ても覚えられずにいたが、実際に行くことによって、ようやく覚えられた。
虹の足元に近づけるか?
鳥取県内には県東部の鳥取空港と西部の米子空港の2つの空港がある。そして、どちらの空港にも、鳥取県が輩出した二人の有名漫画家の代表作の名前がつけられている。鳥取が「鳥取砂丘コナン空港」、米子が「米子鬼太郎空港」である。
今回向かったのは鳥取砂丘コナン空港のほうで、飛行機を降りて到着ロビーに出ると、お馴染みのキャラクターが出迎えてくれた。

この日の午前中には鳥取市内での用事を終え、次の目的地である京都市に向かう特急列車の時間まではまだ間があったので、ここに訪れなければ鳥取市に来たとはいえない──そういっても過言ではない場所、鳥取砂丘に行った。

子供の頃、鳥取砂丘というのはサハラ砂漠のようなところで、地平線の向こうにまで延々と砂漠が続いていると思い込んでいた。大人になってから、実際にはそれほど広くないことを知ったものの、それでも、想像もつかないくらい広いところというイメージを持っていた。

実際に目にしてみたら、広い砂地の向こうに小高い砂の山。文字どおり砂丘。やはり砂漠ではなかった。そして、その先に見えるのは地平線ではなく、青い海と水平線だった。
この日は真夏の8月で、砂丘を登ったりしたら、上にたどり着く前にこんがりローストされてしまいそうなほど日差しが強かったので、遠くから眺めただけで引き上げた。
鳥取駅から京都駅までは特急「スーパーはくと」が走っている。乗り込む前に駅弁を買おうと売店に行くと、人気の「かに寿司」や「かにめし」はすでに売り切れで、残っていたなかから選んだのがこれである。3種類のかに寿司が入っていて、こちらのほうがいろいろ楽しめてよい。



東日本では見ることのない車体の列車に乗り込むと、我慢できずにすぐに駅弁を開き、一緒に買った地酒も開けた。山陰から山陽に向かう山間地の景色を眺めながら、山陰の味覚を堪能していると、車窓に虹が見えた。

虹が見えるなど、それほど珍しいことではないが、いつもと違うのは、自分が速い速度で移動しながら見ていること。前に進んでいくうちに、もしかしたら虹の足元に近づいていけるかも!?と期待して見ていたが、列車が進むのに合わせて、虹も同じ方向へと移動していく。気象学とか地学のことは不勉強でよく分からないが、虹というのは足元には近づけないものなのかもしれない。そういえば、虹の足元に近づいて撮った写真など見たことがない。

列車は、前を走る列車が遅延した影響でかなり遅れ、京都駅に着いたのはかなり暗くなってからだった。とはいえ、車窓を見ながらの駅弁と日本酒、これはクセになりそうである。
佐久間賢三
今年も旧正月をマレーシアのイポーで過ごす。来年も行くつもりでいたが、調べたら来年の旧正月は2月17日。月の半ばは出張が入ることが多く、無理やりにでも行こうかどうか、今から悩んでいるところ。
