旧正月の2日目は朝からのんびりムードで、親戚たちが起きてきたのは11時近く。それからようやくブランチに出かけることになった。
正月2日目から宝くじで運試し
注文したのは、牛肉麺に釀豆腐(ヨン タウ フ)、それからあれこれ並ぶおかずたち。大根がたっぷり入った牛肉麺は、スープがやさしいあっさり味で、朝(もうほとんど昼だが)の胃にもやさしい。

ちなみに「牛肉麺」といえば、最近は日本でも台湾の牛肉麺(ニゥ ロゥ ミェン)がよく知られるようになってきた。日本でよく紹介されているのは、醤油ベースの「紅焼(ホン・シァオ)牛肉麺」が主流だ。
実は牛肉麺には、もう一つ大きな流派がある。それが「清燉(チン ドゥン)牛肉麺」。牛骨や野菜をじっくり煮出した透き通ったスープが特徴で、味わいはあっさり系。今回イポーで食べた牛肉麺は、おそらくこの清燉タイプだと思う。
そして、牛肉麺と一緒に出てきた釀豆腐とその仲間たち。これらはピリ辛のチリソースをつけていただくのが現地流。


「釀豆腐」と聞くと、中国の料理に詳しい人なら、客家料理の定番、豆腐の肉詰めを思い浮かべる人もいるかもしれない。でもここマレーシアではちょっと違っていて、肉を詰めるのは豆腐だけじゃなく、野菜や唐辛子(パプリカっぽいやつ)だったり、厚揚げだったりする。
とはいえ、今回の一皿には、なんと本家・客家スタイルの釀豆腐の“ミニ版”も混ざっていた。これはちょっと嬉しいサプライズ。ちなみに本場では、釀豆腐はとろりとしたあんかけをかけて食べることが多いが、ここではやっぱりマレーシアらしく、迷わずチリソースでピリッといただくのが正解。

さて、食後はそのまま帰るのかと思いきや、道すがら宝くじ売り場へ寄り道。どうやら今年最初の運試しをしようという話らしい。

この宝くじ、日本でいうナンバーズのような形式で、自分で好きな番号を選ぶタイプ。窓口のガラスには、すでに番号が印刷された券がズラリと並び、それを指さして買うこともできる。
せっかくだから旅費くらい当てたろうと、適当に数字を組み合わせて、見よう見まねで2種類を購入。抽選結果が出るのはその日の夕方。わずか数時間の間、いい夢を見させてもらおう。

いったん家に戻ると、すぐさま親戚の一人が「面白いところに連れていってあげる」。再び車に乗って連れて行かれた先は、謎めいた個室カジノ。コッソリとやっているわけではなく、立派な入口でけっこう堂々とやっている。バスケットボールのコートくらいの広さの平屋の屋内に個室が並び、中に入ると革張りソファが置かれた豪華な内装。まるで映画のワンシーンのようだ。

室内にあるのはデジタル式スロットマシン。店員に現金を渡すと、機械にチャージされてゲーム開始。……とはいえ、やり方がよく分からない筆者は、脇からただ見学。数秒で回転、結果が出て、お金が増えたり減ったり。展開が早すぎて、何が大当たりなのかどころか、何が当たりで何がハズレかも分からない。
どうやら最終的には“負け”だったらしく、わずか1時間足らずで退散。負けた金額は……聞かないでおこう。
そして夕方、昼間に買った宝くじの結果が出た。すると、あのカジノで負けた親戚が、なんと2等を当てていた。賞金は日本円にして約150万円! 旧正月早々、縁起がいいにもほどがある。
一方で筆者のほうはというと……。わずか4リンギット(約140円)の“損失”とはいえ、自分で選んだ番号だけに、ちょっと悔しい。よし、次回は雪辱戦だ! イポーにまた来る理由がもう一つ増えた。
佐久間賢三
昨年に続き、今年の旧正月もマレーシアのイポーで過ごす。また来年も……と思ったら、2026年の旧正月は2月17日(火)から。月の半ばは出張が入る可能性が高く、来年の旧正月にイポーに行くのはほぼ無理。それまでの1年間は何を楽しみに仕事をしていけばいいのかと、呆然としている。
