チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズは5月13日、2024年版のクラウドセキュリティレポートを公開した。レポートでは、クラウドセキュリティインデントの危機的な急増に注目しており、800以上のクラウドとサイバーセキュリティプロフェッショナルを対象に行ったアンケート調査を元にしている。
2024年版クラウドセキュリティレポートに含まれる洞察は以下のとおり。
●クラウドインシデントの拡大:クラウドのセキュリティインシデントは昨年と比較して154%増加しており、61%の組織が重大な障害を報告している。
●リスク管理に対する深い懸念:回答者の96%が「クラウドに関するリスクを効果的に管理する能力について懸念がある」と回答しており、クラウドのリスクが以前と比べて著しく増加していることが伺える。
●AI技術の急速な普及:現在、91%の組織がセキュリティ態勢の強化のためにAIを優先しており、AIを活用したプロアクティブな脅威防止策へと重点が移っている。
●防止を強化するためのCNAPP:脅威のランドスケープが増大しているにも関わらず、クラウドネイティブアプリケーション保護プラットフォーム(CNAPP)を完全に導入している企業はわずか25%に過ぎない。このことは、従来のツールを超えた包括的なソリューションが緊急に必要とされていることを強調している。
●クラウドセキュリティの統合における複雑さ:合理化されたソリューションの可能性があるにも関わらず、54%の回答者はマルチクラウド環境全体で一貫した規制基準を維持する上でのさまざまな課題に直面している。さらに、49%は旧式のシステムとクラウドサービスとの統合に苦慮しており、多くの場合、ITリソースの制約によって統合がより複雑になっている。
昨年、「過去12か月の間にパブリッククラウドの利用に関連したセキュリティインシデントを経験した」と回答した企業は24%だったのに対し、2024年には61%と大幅に増加(154%増)した。この結果は、クラウドの脅威が複雑化し、頻度も高まっていることを強調している。
ほとんどの組織が既知の脆弱性や悪意ある行動パターンにフォーカスした脅威の検知と監視を優先している一方、「防止」を重視する組織はわずか21%だった。DevOpsのスピードやクラウドにおける新しいコードおよびアプリケーションの展開など、技術が急速に進歩していることを考慮すると、脅威が侵入した後の「検知」ではなく、未然に防止するセキュリティ対策は非常に重要だといえる。
また、クラウドへの攻撃は増加傾向にあるにも関わらず、リスクを容易かつ迅速に軽減することができていると回答した企業はわずか4%で、96%もの圧倒的多数が、このようなリスクへの対応能力に懸念があると表明している。さらに、回答者の91%は、未知のリスクやゼロデイ攻撃などの、従来のセキュリティツールでは検知できない、より巧妙なサイバー脅威の急増を警戒している。
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