KnowBe4は4月5日、「2024年度版セキュリティカルチャーレポート」(英文)を公開した。この報告書では、人的要素に関連するサイバーセキュリティ対策が、組織や職場における従業員の行動や感情にどのような影響を与えるかを検証している。その概要は以下のとおり。

世界全体のセキュリティカルチャースコアは前年と変わらず、「低・中程度」のレベルにあった。同時に、世界中の組織で、従業員のセキュリティ意識はサイバー攻撃への防御手段として重要であり、強力なセキュリティ文化を形成するためにはトップダウンアプローチと強いリーダーシップが必要であると認識されつつある。

北米の組織ではセキュリティ文化の重要性に対する認識が高まってきている。大規模組織に比べて中小規模組織の方が、従業員一人ひとりがセキュリティに対してより責任を感じて、総じてセキュリティ文化の浸透が上手くいっていた。大規模組織では、その規模の大きさゆえに組織全体に浸透させることに苦戦している。

業界別では、保険、金融サービス、銀行業界が、米国におけるセキュリティ文化のトップ・パフォーマー。これらの業界は、昔から常にサイバー攻撃の主要な標的であったため、セキュリティ意識が高く、良いセキュリティ文化の形成につながっている。

しかし、政府機関、製造業、教育機関も長らくサイバー攻撃の主な標的であったにもかかわらず、適切な基準を維持するのに苦労しており、北米ではセキュリティカルチャースコアが前年と比較してわずかに低下している。この主な要因は、これらのセクターにおける人的リソース不足が、サイバー脅威に効果的に対抗する能力を制限していることであると分析している。

AIはサイバー攻撃者によって利用され、ソーシャルエンジニアリングを巧妙化させています。しかし、いかに巧妙化しようとも、ソーシャルエンジニアリングに注意することは不変であり、生成AIを駆使するサイバー攻撃者へ対抗するには、防御側もAIを使って、従業員一人ひとりのセキュリティ意識を高め、ヒューマンファイアウォールという防御手段を強化すること戦略上、不可欠だとしている。

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