デジタルアーツは8月14日、改ざんサイトを経由してプッシュ通知の許可を求めるポップアップを表示し、不審なプッシュ通知を送信する新たな攻撃手法を分析したセキュリティレポートを公開した。その概要は以下のとおり。
同社が発見したのは、正規のWebサイトを改ざんし、不審なスクリプトを挿入することで偽のウイルス警告などの不審なプッシュ通知を送信するという、Webプッシュ通知を悪用した手法。海外政府の公式サイトを閲覧した際に確認された。
当サイトにアクセス後、通知の許可を求めるポップアップが表示され、通知を許可したところ、海外政府と関係がないと思われる偽のウイルス警告やオンラインデートへの誘いなどの不審なプッシュ通知を受信。さらにプッシュ通知をクリックすると、アプリ購入やアプリインストールなどさまざまなサイトに誘導された。
調査の結果、訪問者がアクセスした正規のWebサイトは改ざんされており、不審なプッシュ通知が送信される原因は、改ざんサイトに不審なスクリプトが挿入されていたことであると判明した。
Webプッシュ通知を悪用する目的は、プッシュ通知の表示数やクリック数、クリック後のアプリインストール数を増やし、広告収入を得ることであると考えられる。さらに、正規のサイトを改ざんし悪用する要因は、信頼度が高いことや訪問者からプッシュ通知の許可を得やすいこと、プッシュ通知をクリックされやすいことなどが挙げられる。
調査を進めていくと、改ざんサイトにアクセスした際に読み込まれる外部サイトのドメインには「news」の文字列が含まれているという特徴があり、2024年には、「news-(英字6~7桁).cc」や「news-(英字6~7桁).com」のようなパターンのドメインを多く観測した。また、「news」ドメインからプッシュ通知を行うといった特徴も確認した。
この手法による被害を避けるためにも、明示的にプッシュ通知を行っているという旨を述べていない限りプッシュ通知は許可しないよう、ブラウザーの通知表示を止める設定にしておくなどの対策が必要だとしている。
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