チェック・ポイント・リサーチ(CPR)は9月14日、2026年8月のグローバル脅威インテリジェンスの分析結果を発表した。その概要は以下のとおり。

2026年8月、世界の組織は1組織当たり週平均2422件のサイバー攻撃を受け、前月比4%増、前年同月比22%増。この結果は、サイバーリスクが広い範囲で高まっていることを示している。日本でもサイバー攻撃の増加傾向は続いており、1組織当たりの週平均サイバー攻撃数は1907件、前年比35%増となった。

業界別では、この月も「教育・研究」分野が世界で最も多く標的とされ、1組織当たり週平均5354件(前年比28%増)の攻撃を受けた。「政府・軍関係」が週平均3067件でこれに続く。

「ホスピタリティ・旅行・娯楽」分野は週平均3056件の攻撃を受け、前年比56%増と大幅に増加した。この傾向は、ユーザー数が多く、アクセスポイントが複数あり、価値の高いデータが流通する環境に攻撃者が強い関心を寄せていることを示している。

地域別攻撃件数では、引き続きラテンアメリカが最も多くの攻撃を受け、1組織当たり週平均3577件(前年比25%増)の攻撃を受けた。アフリカは週平均攻撃件数が3335件、APACは3,325件。一方、最も急速な伸び率を示したのはヨーロッパで、前年比で28%の増加。

■生成AIの利用状況

この月、企業における高リスクの生成AIプロンプトの割合はここ数カ月で最も低い水準となった一方で、全体的なAI利用状況は引き続き増加傾向にあり、平均的な企業ユーザー1人当たりの月間プロンプト生成数は106件となった。

業界別では、「ヘルスケア・医療」分野で高リスクの生成AIプロンプトの割合が4%と最も高く、次いで「ソフトウェア」が3.6%、「ビジネスサービス」が3.5%。地域別ではラテンアメリカが3.5%と割合が最も高く、世界平均の2.3%を大きく上回った。

■フィッシング攻撃

電子メールは引き続き主要な攻撃経路で、112通に1通(0.89%)がフィッシングメールに該当。これは7月の128通に1通の割合から増加している。フィッシングメールの72%には悪意あるリンクが含まれ、14%には添付ファイルが含まれていた。

業界別では「団体・非営利組織」分野が1.87%と最も高いフィッシング率を示し、次いで「建設・エンジニアリング」業界が1.74%。

■ランサムウェア

この月、ランサムウェア活動は引き続き加速した。報告されたランサムウェア攻撃は1042件で、7月から8%増加し、2025年8月と比べてほぼ2倍。最も被害を受けた業界は引き続き「ビジネスサービス」で、報告された被害全体の36%を占め、次いで「製造業」が13%、「消費財・サービス」が12%となった。

最も活発に活動したランサムウェアグループはQilinで、公表された攻撃の15%を占め、次いでThe Gentlemenが10%を占めた。Orovaは初めてトップ3入りし、公表された攻撃の4%を占めた。既存グループが影響力を維持する一方で、新興グループやこれまであまり目立たなかったグループが急速に台頭する可能性がある。

関連リンク

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ