日本中央競馬会(JRA)は、2023年9月からサービスを開始したスマートフォンアプリ「JRAアプリ」の認証基盤にIDaaS(Identity as a Service)を採用した。IDaaSは、オラクルのクラウド「Oracle Cloud Infrastructure(OCI)」で提供する「OCI Identity and Access Management(IAM)」となる。日本オラクルが1月18日に発表した。

画像はOracleのWebサイトより引用

JRAアプリはスマホ画面で見やすい出馬表、ワンタップで見られるレースライブ動画など、多様なコンテンツや機能を提供するもので、2023年末時点で約70万人が登録する。リニューアルにあたり、認証サービスを選定したが、セキュリティ強化のための多要素認証、ユーザー管理用データの保護、データ・レジデンシーなどが要件となった。

JRAは複数のクラウドサービスやIDaaS製品を検討した結果、要件を標準機能で満たしながら、ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度)、SOCなどの国内外の各種コンプライアンスに準拠した国内リージョンから低価格で利用可能で、100万人の利用を想定した大規模ユーザーの認証管理において実績のある「OCI IAM」を選定したという。

導入にあたっては、NECネッツエスアイと日本オラクルのコンサルティング部門が支援し、約4カ月間で認証管理基盤の構築を完了した。JRAでは「大規模なアクセス認証にも安定した性能で認証を確実に行うことができ、今後増加するアプリユーザーにも安心な利用を提供できる環境を整備でき」たとコメントを寄せている。

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