チェック・ポイント・リサーチ(CPR)は10月29日、新たに確認された情報窃取型マルウェア「Aokigahara」に関する調査結果を公開した。主な調査結果の概要は以下のとおり。

●AIツールの認証情報も窃取対象に

情報窃取型マルウェア「Aokigahara」は、ChatGPT、Claude、Codex、Cursor、GitHub Copilot、Gemini CLIなどを標的とし、認証情報、セッションデータ、トークン、設定情報を窃取する。これらが悪用されると、会話履歴や開発データの漏洩、不正アクセスにつながるおそれがある。

●開発者のPCから複数のシステムへのアクセス情報を窃取

Gitの認証情報、SSH関連ファイル、AWS、Azure、Google Cloudの設定情報に加え、VS CodeやJetBrainsなどの開発環境も標的とする。1台のデバイスからAI、ソースコードリポジトリ、クラウド環境などへのアクセス手段が流出する危険がある。

●AIアカウント経由で機密情報が漏えいするおそれ

窃取された認証情報やセッショントークンが悪用されると、AIの会話履歴やアップロード済みファイル、ソースコードなどが漏えいする可能性がある。また、有料AIサービスの不正利用や恐喝につながるリスクもある。ただし、実際の悪用は確認されていない。

●AIの認証情報も新たな攻撃対象に

AIアシスタントが企業データやソースコード、クラウド環境と連携するようになり、AIの認証情報やセッションも価値の高い窃取対象となっている。企業には、AIのトークンや認証済みセッションを含めた認証情報の保護と、エンドポイント侵害時の包括的な調査が求められる。

今回の調査では、従来のブラウザーや金融情報に加え、AI・開発・クラウド環境の認証情報まで窃取対象が拡大している実態が明らかになった。エンドポイントが侵害された際は、ブラウザーやクラウド、開発環境の認証情報とあわせて、AIの認証情報も確認する必要がある。

関連リンク

チェック・ポイント・ソフトウェア・テクノロジーズ