今回の出張メシは静岡県静岡市。その存在を知って以来、ずっと食べてみたかった静岡名物を、ついに食べることができた。そう、静岡県内でしか展開していないファレスチェーン「炭焼きレストランさわやか」の「げんこつハンバーグ」である。

大型連休中は9時間待ち、平日でも2時間待ち!?

 さわやかのげんこつハンバーグのことをいつ知ったのか、よく覚えていない。毎日のように聞いている朝のラジオ番組でよく取り上げられているからのような気がするが、それよりも前から知っていたような気もする。

 さわやかはチェーン店にもかかわらず、大型連休中は「9時間待ち」とラジオ番組で言っていたほどの人気店。9時間といったら、待っている間に少なくとも1回、下手したら2回はメシを食べないといけないほど待ち時間だ。その間ずっとレストランの前に並んで待っているわけではないだろうが、いったい何のためにそこに食べに行くのか分からないほどの長さである。

 とはいえ、今回は出張の用事を済ませた後だから、平日の夕食前の時間である。さすがに並ぶことはないだろう。静岡市に住む大学時代の友人と待ち合わせして車で迎えに来てもらい、静岡市内の1店に連れていってもらった。

静岡に向かう際に東京駅のホームに停まっていたドクターイエロー。東海道新幹線では来年1月に引退するそうなので、見るのはこれが最初で最後かも

 その友人もしばらくぶりにさわやかに行くらしく、行く前に地元の友人に普段の混み具合を聞いたところ、「いや、平日でも2時間くらい待つよ」と言われたそう。連休中に来るのは県外からの観光客だろうが、平日は地元客だけだろう。静岡県民、どんだけさわやかが好きなんだ?

 ところが、店に着くと、夕食前の時間帯にしては客の数は多かったが、空いているテーブルもけっこうある。というわけで、すぐに席に着くことができた。

 メニューには、いろいろな料理が並んでいたが、もちろん「げんこつハンバーグ」一択である。しばらく待つと、店員さんがジュージューと音を立てる鉄板に乗ったハンバーグを持ってきた。「げんこつハンバーグ」という名前は知っていても、実物を見るのは初めてだった。

 全ては店員さんがやってくれる。文字どおりげんこつほどの大きさの丸まっこいハンバーグをナイフで縦に半分に切り分け、まだ生っぽい部分を鉄板に押し付けて火を通す。形を整えたらソースをかけて出来上がり。ソースがまだジュージューいっている。

 これは今まで食べてきたハンバーグとは全くの別物だった。中心部分はまだ少しレア状態で、ハンバーグというよりステーキに近い。ソースがかかっているものの、それほど味を主張してこず、肉の味がダイレクトに口の中に広がってくる。セットで選んだパンも、焼き立てのように温めてあって、これだけでも美味い。9時間待ってまで食べたいとは思わないが、1時間程度であれば、待つだけの価値はある美味さだった。

 帰宅後、写真をフェイスブックにあげたところ、意外に多くの友人から「食べたことがある。また食べたい」「ずっと行ってみたいと思っているけど、まだ行ったことがない」といったコメントをもらった。

 また、「ソースをかけずに肉と胡椒だけで食べると美味いよ」というコメントもあり、次はその食べ方をしてみようと思っている。今からもう次の静岡出張が楽しみである(といっても、それが数カ月後になるのか、数年後になるのかは分からないのだが……)。

さわやかの後に連れて行ってもらった、丘陵地にある日本平ホテルからの眺め。天気がよければ写真左手に富士山がきれいに見えるそう
佐久間賢三

仕事が忙しいわけでもないのに、出張以外にどこにも旅行に行かない日々。マレーシアのイポーで過ごした今年の旧正月が楽しすぎて、すでに来年も行くつもり満々でいる。