旧正月2日目の午後2時過ぎ。ブランチ&宝くじから戻り、今回泊まっている家の隣に住んでいる親戚の家に行ったら、また食事となった。いったい一日に何回食べることになるのやら、その時になってみないと分からない日々である。

いつどこで何を食べることになるのか分からない日々

 隣の家には他の親戚も何人か集まっていて、リビングでソファに座ってまったりしていると、台所から「うどんができたから食べていけ」との声が。そう言われて「さっきご飯を食べたばっかりだから、いらない」と答える選択肢はない。全然お腹が空いていなかったが、少しだけと食べることにした。

 イオンで買ってきたと思われる日本の麺つゆが使われていて(イポーにはイオンが数か所かある)、日本の味。

 それだけで終わっていたら良かったのだけど、これも食べろと目の前に出されたのはナシルマッ(上のうどんの写真の右)。「このナシルマッは美味しいぞ、サンバル(赤いソース)はマレー人が作ったんだから」と。ついでにデザートは、燕菜糕(広東語:イン ツォイ ゴウ)という寒天っぽいスイーツ。甘さ控えめ。少しだけのはずが、結局はまたお腹いっぱい。

 この後は、親戚のうちの一番上のおばさんの家に車で向かった。このおばさんの娘3人がクアラルンプールから一家で里帰りしてきていて、リビングは人でいっぱい。20人近くはいただろうか。

 というのも、旧正月2日目は標準中国語で「回娘家」(フイ ニァン ジァ)、広東語だと「返娘家」(ファーン ノェン ガー)といって、既婚女性が自分の実家に里帰りする日なのだそう。ちなみに「回」と「返」は[帰る、戻る]、「娘」は日本人からすると奇妙な感じがするが[母親]という意味で、「娘家」というと[既婚女性の実家]という意味になる。

 そこから戻ると、今度は早めの夕食。夕食といっても、まだ午後3時過ぎである。

 なんでこんなに早く夕食になったかというと、この日の夜は、別の親戚の家で一族が集まっての大宴会があるから。それなら、こんな時間に食べないで、お腹を空かせて宴会に行って、そこでたらふく食べたらいいのに……と思うのは日本人。彼らからしてみれば、宴会は宴会、食事は食事らしい。

 イポーに来ると、いつものことだが、とにかく一日中食べてばかりである。まだ明るいうちに大宴会の会場となる家に行くと、すでにそのための準備が始まっていた。

上から3本垂れ下がっているのは爆竹。1本の長さは88尺(30m弱)もある。これが3本同時に鳴らされると……
頼んでいた獅子舞団が到着。10人以上の大世帯
佐久間賢三

昨年に続き、今年の旧正月もマレーシアのイポーで過ごす。また来年も……と思ったら、2026年の旧正月は2月17日(火)から。月の半ばは出張が入る可能性が高く、来年の旧正月にイポーに行くのはほぼ無理。それまでの1年間は何を楽しみに仕事をしていけばいいのかと、呆然としている。