今回はマレーシア編の番外編として、カップヌードルのシンガポール風ラクサを取り上げる。といっても、ただ単にこの製品を紹介するわけではない。これにあるものを加えたら、マレーシアで食べたアレになるかどうか、試してみたご報告である。

微妙なさじ加減が必要かも

 2か月前に最終回を迎えた「マレーシア食い倒れ編」の第1回(ほぼ2年前)で、シンガポールの空港で食べたシンガポールラクサをご紹介した(吃貨美味探訪記 No.182(マレーシア編その27)「マレーシア食い倒れ旅1:これはマレーシアの●●●ヌードルと同じもの?──シンガポールラクサ」)。

シンガポールの空港で食べたラクサ

 そこで、かつてカップヌードルに「シンガポール風ラクサ」があったことを書いたところ、5か月ほど前に東京在住のマレーシアの知り合いから、このシンガポール風ラクサがまた販売されていることを教えられた。調べてみると、すでに復活してから1年もたっていた。というわけでさっそく食べてみた。

カップヌードルのシンガポール風ラクサ。大きなスーパーでないと売っていないのが難点

 上述の「マレーシア食い倒れ編」の第1回でも書いたが、シンガポールラクサはココナッツミルクの入った滑らかな味わいのカレーヌードルといった感じで、マレーシアのイポーのラクサとは別物。どちらかというと。イポーのカレー麺に近い。

お湯を入れて3分待ったあと、カレー粉を入れて混ぜ合わせる前

 カップヌードルのシンガポール風ラクサも同様で、エビの風味があるペーストがアクセントになっていて、ココナッツミルクがきいている。これはこれで美味いのだけど、本物のシンガポールラクサのように、カレー麺というにはカレーっぽさが足りない気がする。

 というわけで、カレー粉を入れたらどうなるかを確かめてみた。まずはカレー粉を小さじ山盛り1杯ほど。

 だいぶカレー麺に近くなった。ただ、カレー味が強くなった分、エビの風味が消えてしまった気がする。これ以上入れると、単なるカップヌードルのカレー味になってしまいそう。それくらいカレー粉の威力は強烈。

 結論として、まずはシンガポール風ラクサの味をしっかりと堪能してから、味変としてカレー粉を少し入れてみるのがいいかもしれない。カップヌードルのカレー味と混ぜ合わせたらどうなるかも、試してみたい気がする。

 次回のマレーシア編からは、「旧正月編」と題して、今年の旧正月にイポーで過ごした時に食べたあれこれを取り上げていく。

おまけカット。イポー駅近くの広場にあるバーチ・メモリアル・クロック・タワー。イギリス人として初めてペラック州(イポーのある州)に住んだJames W. W. Birch氏を記念して1909年に建てられたもの
佐久間賢三

仕事が忙しいわけでもないのに、出張以外にどこにも旅行に行かない日々。マレーシアのイポーで過ごした今年の旧正月が楽しすぎて、すでに来年も行くつもり満々でいる。