マレーシアの高原リゾート「ゲンティン・ハイランド」で1泊2日のカジノ三昧を終え(筆者は見ていただけだが)、暗くなりかけた頃に親族の車に乗ってイポーに帰った。その途中にあった食堂で、遅い夕食を食べることとなった。
本当に8時間も車に乗っていたのか?
ゲンティン・ハイランドからイポーまでは、まずクアラルンプール方面に進み、そこから高速道路に乗って3時間ほどの距離だが、その高速道路が渋滞しているという。そこで、クアラルンプール方面には向かわず(いったん南下してから北上するので距離的には遠回りになる)、ゲンティン・ハイランドから一般道を北上し、途中でまた高速道路と合流するところがいくつかあるので、渋滞が緩和したあたりで高速道路に乗って、イポーに帰ることとなった。

一般道は片側1車線になったり2車線になったりだったが、山道を抜けて平地に入ると、それほど交通量も多くなく、信号もほとんどないので、ほぼノンストップの快適なスピードで進んでいった。
いったいどれくらいの時間走っていたのか。その時に撮影した写真の撮影時刻を見ると、出発する頃に撮った上の写真から8時間ほどたった深夜近くに食堂で写真を撮っている。途中、眠りこけてはいたが8時間も車に乗っていた感覚はないし、そんなに遠くもないはずなのだが……。ナゾである。
それはともかく、道端にあるオープンエアの食堂に入ると、親族の一人が「あれを飲むか?」と壁のほうを指差す。そこにあったのがこれである。

一見、無造作に置かれている竹の束のようだが、これはサトウキビ。皮をはいで機械で絞ると、大量の汁が出てきてサトウキビジュースとなる。ベトナムのホーチミン市に住んでいた頃によく飲んでいたし(柑橘系の果汁を入れる)、中国南部の広東省深圳市でも飲んだことがある。

絞った汁を飲むのもいいが、皮を剥いた茎の部分をかじって口の中で汁をすすり、すすりカスはぺぺぺッと吐き出しながら味わうのもいい。砂糖の原料になるわりには甘さはほのかで、飲みやすい。
料理はいつもどおり親族にお任せ。サトウキビジュースを飲みながら待っている間に出てきたのがこれらである。


一番上の写真は、肉のつみれをスープで湯がいたもの。あっさり味で美味しい。2番目は定番のレタスの炒め物。チャイニーズ系料理のサラダみたいなものである。どこの店でもたいていは美味い。

そして、今回のメインはうどん系の麺。真っ黒で味が濃そうだが、見た目ほどではない。この時はそれほど深く考えずに食べてしまったが、あとから考えてみたら、これは前回のマレーシア編でも少し取り上げた、「福建麺」ではないだろうか。前回も掲載した古い写真を下にまた貼り付けるが、見た目はほとんど同じである。

いつもなら夕食ともなればけっこういろいろな料理を頼むのだが、もう遅い時間ということもあってか、簡単な食事で済ませ、再び車に乗り込んでイポーに向かった。翌日はいよいよ帰国である。
佐久間賢三
仕事が忙しいわけでもないのに、出張以外にどこにも遊びに行かない日々。今年の旧正月にマレーシアに行く予定で、今からワクワクしている。
